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中国海警局の船が衝突、フィリピン沿岸警備隊の船に穴…南シナ海サビナ礁付近

【ハノイ=安田信介、北京=東慶一郎】フィリピン政府は19日、南シナ海の自国の排他的経済水域(EEZ)にあるサビナ礁(中国名・仙賓礁)付近を航行していた沿岸警備隊の船舶2隻に対し、中国海警局の船が衝突したと発表した。中国側に「自制と国際法の順守を求める」としている。

発表によると、比船が同日未明、サビナ礁の南東約40キロの地点を航行中に海警船に衝突され、船体に穴が開いた。約15分後、付近で別の比船が海警船に2度、衝突された。

 中国海警局の報道官は19日の声明で、比側がサビナ礁付近に「不法侵入し、故意に(海警船に)衝突した」と主張した。中国側は、比船が衝突後、スプラトリー(南沙)諸島・アユンギン礁(中国名・仁愛礁)の周辺海域にも「不法に侵入した」としている。

 アユンギン礁は、比側が座礁船を用いて実効支配する。声明で中国側は、7月に中比が合意した比側の補給活動に関する暫定的な取り決めに違反したと主張した。中国は、比軍の補給を「事前通告の上で許可する」との立場だが、比側は「通告の必要はない」としており、主張が食い違っている。

読売新聞より転用

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