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落雷で男性死亡 雷雨の接近、海水浴客に知らせようとビーチに 米ニュージャージー

(CNN) 米ニュージャージー州の海岸で、男性が落雷に遭って死亡した。警察は26日、この男性が海水浴客らに雷の接近を知らせようとしていたと発表した。

発表によると、死亡したパトリック・ディスポートさん(59)は23日、交際相手の女性と一緒にシーサイドパークビーチを訪れていて、雷雨が接近していることを知り、トラックに戻ったという。

女性はそのままトラックで待機し、ディスポートさんは海水浴客らに雷雨の接近を知らせようとビーチに引き返した。

「『すぐ戻る』と彼が言うので、私は『あなたには関係ない』と言った。すると彼は『あの子たちに知らせる。今にも落ちてきそうだ。すぐ戻る』と言った」。交際相手のルース・ファッセルさんはCNN提携局のWABCの取材にそう振り返った。

その後、ディスポートさんに3回電話をかけたが返事はなかった。ファッセルさんは15分待ってビーチへ戻り、意識を失って倒れているディスポートさんを発見した。

警察によると、ディスポートさんは救急隊が蘇生措置を行って病院に搬送したが、その後死亡が確認された。死因は「落雷による事故死」だった。

ディスポートさんが死亡した数日後、シーサイドパークは雷警報システムを設置した。

同システムは地元当局が4月に調達したもので、数カ月かけて準備を済ませ、26日に設置を予定していたという。ディスポートさんの死亡を受けて設置したわけではないと当局者は強調している。

落雷による死亡は米国で今年に入って3件目、ニュージャージー州では2021年以来だった。同州で落雷による死者は06年以来16人。うち5人がビーチで死亡している。

ディスポートさんはいつも人を助けることをいとわなかったとファッセルさんは振り返り、「だから、ヒーローとしての最期は本当に彼らしい」と話している。

 CNN.co.jpより転用

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