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ピュリツァー賞、公益部門はAPのマリウポリ報道 写真部門でも受賞

ウクライナのマリウポリで2022年3月、ロシアの攻撃で被害を受けた産婦人科から妊婦を避難させる救急隊員ら=AP© 朝日新聞社

 米国の優れた報道に贈られるピュリツァー賞が8日、ニューヨークのコロンビア大学で発表された。最も権威のある公益部門は、ロシアの侵攻を受けたウクライナのマリウポリから報道を続けた、AP通信に贈られた。

 AP通信は、国際メディアとして最後までマリウポリに残り、市内の惨状などを伝えた。ピュリツァー賞委員会は授賞理由で「ロシアによるウクライナの侵攻の中で起きた市民の殺害を伝えた、勇気ある報道」と評価した。ブレーキングニュース写真部門も、AP通信がマリウポリなどウクライナからの写真で受賞した。

 AP通信のジュリー・ペース編集主幹は受賞を受け、マリウポリの取材班の報道について「ロシアの誤情報の否定から、人道回廊の設定への貢献まで、すばらしい公益であり、ピュリツァー賞委員会に評価されたことをとても喜んでいる」と声明を発表。AP通信は、報道が「数千人の命を救った」というマリウポリの副市長の言葉も紹介した。

 他には、ニューヨーク・タイムズがやはりウクライナでの報道などを評価され、国際報道部門など2部門で受賞した。また、ワシントン・ポストは妊娠中絶に関する法律の変化の影響についての報道などで、3部門で受賞した。(ニューヨーク=中井大助)

朝日新聞社より転用

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