飛行物体、3日連続撃墜 中国反発「米国の気球は領空を10回飛行」
- 国際
- 2023年2月14日
米軍は12日、米・カナダの国境にまたがるヒューロン湖上空で飛行物体を撃墜した。11日にもカナダ北西部上空で飛行物体を撃墜しており、3日連続の撃墜となった。残骸を回収し、物体の詳細や目的を詳しく調べる。米軍が4日に中国の気球を撃ち落として以降、9日間で4件の撃墜が続く異例の事態だが、それぞれの関連はわかっていない。
米ワシントン近郊にある国防総省の建物=AP© 朝日新聞社
一方、米軍による気球の撃墜が「過剰反応」だと反発してきた中国側では、外務省の汪文斌副報道局長が13日の会見で「米国の高高度気球が2022年以降、計10回余り、中国の領空を違法に飛行した」と語った。中国側が初めて示す主張で、気球を監視用だとみなして撃墜した米側の対応を改めて批判するものだ。
汪氏は「米国がまず我が身を振り返って反省し、やり方を改めることだ」と指摘。米国が技術力を駆使して全世界で機密を盗んでいるとして、「米国こそが世界最大のスパイ常習犯で監視帝国だ」と批判した。
汪氏は、米国やカナダで10~12日に撃墜された飛行物体については「全く知らない」と答えた。ただ、米軍がこれらの飛行物体を撃墜していることについては「過剰反応だ」と批判した。
朝日新聞社より転用

コメントする