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ロシア「不在」でOSCE開幕=冷戦期の枠組み、存続の危機―ポーランド

【ワルシャワ時事】欧州各国や米ロ、ウクライナが加盟する欧州安保協力機構(OSCE)の閣僚級会合が1日、ポーランド中部ウッジで開幕した。議長国ポーランドは、欧州連合(EU)の制裁対象に指定されているロシアのラブロフ外相の参加を拒否。ロシア側は「ポーランド政府の信頼を損なうだけでなく、OSCEの組織全体の信頼性に修復不能なダメージをもたらす」と反発している。

ロシアのラブロフ外相=11月18日、モスクワ(EPA時事)© 時事通信 提供

 1、2両日に開かれる会合では、ウクライナ情勢が主要議題。ただ、加盟57カ国の全会一致を原則としているため、共同声明の採択や何らかの決定がなされる可能性は低いとみられる。ロシアと欧米諸国の対立が先鋭化しており、OSCEは存続の危機に直面している。

 ロイター通信によると、ラブロフ氏はモスクワで記者会見し「西側諸国は長年、OSCEを私物化しようとしてきた」と批判。さらに「唯一残された地域対話の場であるOSCEを支配するため、乗っ取りを試みていると言う方が正しいかもしれない」と反発した。

時事通信社より転用

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