プーチン大統領がオーストリア首相と対面会談…ウクライナ侵攻後、ＥＵ加盟国首脳と初

【ベルリン＝中西賢司】インターファクス通信によると、ロシアのプーチン大統領は１１日、モスクワ郊外の公邸でオーストリアのカール・ネハンマー首相と会談した。

© 読売新聞オーストリアのカール・ネハンマー首相（９日、ＡＰ）

　ロシアのウクライナ侵攻後、プーチン氏が欧州連合（ＥＵ）加盟国の首脳と対面で会談したのは初めてだ。オーストリアは軍事同盟に入らず、武力紛争に関与しないことを掲げる永世中立国。ネハンマー氏はツイッターで「軍事的に中立だがロシアの侵略戦争には明確なスタンスがある。やめるべきだ」と訴えた。

　ネハンマー氏は９日にウクライナの首都キーウ（キエフ）でウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談しており、プーチン氏に停戦を呼びかけたとみられる。

　キーウでは９日、電撃訪問した英国のジョンソン首相がゼレンスキー氏と会談した。ジョンソン氏は、ウクライナ軍がロシア軍による首都攻略を阻んだことを「今世紀における最大の軍事的偉業」とたたえ、装甲車両１２０台と最新鋭の対艦ミサイルを供与すると伝えた。

読売新聞より