パレードに車で突入、5人殺害 容疑者宅から直前に「けんか」の通報

米ウィスコンシン州ワウケシャでクリスマスパレードの隊列に車が突っ込み、多数の死傷者が出た事件で、地元警察は22日、会見を開き、身柄を確保した容疑者の男の身元を特定したと発表した。現在のところテロとの関連を示す証拠はないという。

警察によると、ダレル・ブルックス容疑者（39）は21日夕、市の中心部で車を暴走させ、52～79歳の女性4人と81歳の男性1人の計5人を殺害したほか、48人にけがを負わせた疑いがある。警察は、ブルックス容疑者を五つの第1級故意殺人罪で訴追する方針も合わせて明らかにした。

ブルックス容疑者は事件の前、「家庭内のけんか」で通報を受けた警察が同容疑者宅に到着する前、SUV（スポーツ用多目的車）に乗って逃げたという。

パレードには地元の子どもが多く参加していた。警察に先立って会見した地元の病院によると、3～16歳の子ども18人がその病院に運ばれ、そのうち6人が重篤だという。

朝日新聞社より転用