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税の無駄遣いや不適切処理、前年の7倍の2108億円…会計検査院指摘

会計検査院は5日、2020年度の決算検査報告書を公表した。報告書で指摘した国による税金の無駄遣いや不適切経理の金額は前年の7倍の2108億7231万円だった。指摘件数は210件で、前年に続き、1994年度以降の最少を更新。新型コロナウイルス感染拡大で、実地検査を十分に行えなかったという。

検査院によると、指摘金額は毎年、大規模な税金の無駄遣いの有無で増減があり、今回は前年より約1811億円増えた。指摘件数は、集計方法を変えた94年度以降で最少だった前年の248件から38件減少した。

指摘事項のうち、法令違反や著しい無駄遣いにあたる「不当事項」は157件(指摘金額66億3301万円)で、前年より48件少なかった。

省庁別で指摘金額が最多だったのは、財務省で1601億円に上った。記念硬貨の材料として金地金130トンを保管していたのに、最近はほとんど鋳造に使わず、検査院の指摘に従って80トンを売却。検査院は80トン分の活用を怠ったと判断した。

次に多かったのは、農林水産省の227億円で、137億円をかけて整備した農地情報の閲覧システムでデータが未更新だったことなどを指摘した。

検査院は緊急事態宣言中に実地検査を中止した。検査できた省庁や独立行政法人の事務所などは、前年より585か所少ない1141か所にとどまった。

 読売新聞 より転用

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