溶岩で家屋100軒破壊 カナリア諸島の火山噴火

【9月21日 AFP＝時事】モロッコ沖に位置するスペイン領カナリア諸島（Canary Islands）で発生した火山の噴火で、流れ出した溶岩により家屋約100軒が破壊され、5500人が避難を余儀なくされた。地元当局が20日、発表した。

© DESIREE MARTIN / AFP スペイン・カナリア諸島ラパルマ島にあるロスジャノスデアリダネの住宅街で、消防車に乗り待機する消防隊員ら（2021年9月20日撮影）。

同諸島にある人口約8万5000人のラパルマ（La Palma）島では19日午後、クンブレビエハ（Cumbre Vieja）火山が50年ぶりに噴火。空には黒い噴煙が上がり、溶岩が山腹に流れ出た。

© DESIREE MARTIN / AFP スペイン・カナリア諸島ラパルマ島にあるロスジャノスデアリダネの住宅街で、冷えた溶岩から昇る煙（2021年9月20日撮影）。

同諸島のアンヘル・ビクトル・トーレス（Angel Victor Torres）首長は、「人命が奪われていないのが何より良い知らせだ」と語った。火山の北西に位置するロスジャノスデアリダネ（Los Llanos de Aridane）のロレーナ・エルナンデス・ラブラドル（Lorena Hernandez Labrador）議員は、噴火により甚大な被害が発生し、「約100軒の家屋が破壊された」と説明した。

© DESIREE MARTIN / AFP スペイン・カナリア諸島ラパルマ島にあるロスジャノスデアリダネの住宅街で、冷えた溶岩から昇る煙（2021年9月20日撮影）。

AFPBB Newsより転用