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桐生祥秀「本当は叫びたいくらい」まさかのフライング失格に悔しさ吐露 課題のスタート改善で自信と気負い【陸上】

男子100メートル予選 フライングで失格となり、頭を抱える桐生祥秀=国立競技場© 中日スポーツ 提供 男子100メートル予選 フライングで失格となり、頭を抱える桐生祥秀=国立競技場

◇9日 陸上・東京五輪テスト大会(国立競技場)

男子100メートルに出場した桐生祥秀(25)=日本生命=が予選でフライングをし失格した。

ケンブリッジ飛鳥ら同じ組の難敵を意識したのか。スタートの号砲が鳴る前に桐生の体は動いていた。反応時間を示す電光掲示は「マイナス0・068秒」。フライングの規定はプラス(合図後)0・1秒以内。明らかなフライングを自覚したのか、桐生は思わず頭を抱え込んだ。

「何を言っても自分のミス。やってはいけないミスをした。予選からいこうと気持ちが高ぶり過ぎた。タイムを狙いすぎた」と桐生。淡々と失敗の原因を語りつつも、「本当は叫びたいくらい」と悔しさを吐露した。

4月末の織田記念では10秒30で3位。優勝した山県亮太に大差をつけられた。桐生は「スタートから7歩目くらいで(顔が)上がって。それからどうしようもなくなった。そこは簡単に変えられる部分だった」と言う。 スタートからいかにスムーズにスピードに乗っていくか。今大会前の練習では改善の手応えを実感。桐生は「調子は上がってきていた」と話す。ちょっとした自信、そして気負いがあった。

真のターゲットは五輪選考会を兼ねる6月の日本選手権と、その先の五輪本番。修正の時間は残っている。桐生は2019年世界リレーの400メートルリレーでバトンミスした記憶を呼び起こした。

「バトンミスがあって、(19年世界選手権の)リレーでは銅メダルを取れた。プラスに変えるとしたらここから」。痛恨のミスを教訓に、今は前を向くしかない。

中日スポーツより転用

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