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<世界陸上2019>サニブラウン「音がちっちゃくて全然聞こえなくて」完全に出遅れ1組5着 男子100m準決勝

 陸上の世界選手権は第2日の28日、ドーハのハリファ国際競技場で男子100メートル準決勝があり、20歳のサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)が10秒15(向かい風0・3メートル)で1組5着となり、この種目での日本勢初の決勝進出を逃した。五輪を含めれば1932年ロサンゼルス五輪で吉岡隆徳が決勝に進出して以来のファイナリストに届かなかった。

サニブラウンはまた失敗した。苦手のスタートで完全に出遅れた。持ち味の大きなストライドで追い上げたが、5着までだった。納得がいかないような表情を浮かべた。

スタート反応時間は他の選手が全員0・1秒台なのに対し、サニブラウンだけ0・2秒台。日本選手にとっては「暁の超特急」と呼ばれた吉岡以来、遠い世界だった花形種目のファイナリストに名を刻めなかった。

サニブラウンは「音がちっちゃくて全然聞こえなくて、まじかと思った」と悔やみ、「本当に切り替えて、中盤からはしっかり走ったんですけど、のんびりしてしまい、追いつききれなかった。最初が大事だったのかなと分かるレースだった」と振り返った。

準決勝には苦い記憶がある。前回の2017年ロンドン大会はスタートから数メートルでバランスを崩し、10秒28の平凡なタイムに終わって決勝進出を逃した。「盛大にやらかしました」と頭を抱えた失敗だった。

前日の予選では余裕たっぷりだった。後半に横を向いて順位を確認し、自動的に準決勝に進める3着を確保した。「適当に走った割にはよかった」。世界選手権もまだ20歳ながら3大会連続出場。「(プレッシャーとか)何も感じなくなってきて、怖いですね」と大舞台にすっかり溶け込んでいる様子だった。

東京・城西高2年だった15年世界ユース選手権で100メートル、200メートルの2冠を達成。同年に国際陸上競技連盟の年間表彰で新人賞に該当する「ライジングスター・アワード」にも選出された。世界が認める短距離界のホープ。この失敗を来年の東京五輪に生かしたい。

毎日新聞

 

 

一言コメント
まだリレーが残っている。

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