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高潮被害の中古車オークション会場 新たな対策取れず閉鎖へ

 兵庫県へ9月に上陸した台風21号による高潮被害で、車両189台が燃えるなどした中古車オークション会場(西宮市甲子園浜2)が年内で閉鎖する方針であることが12日、分かった。防潮堤の外側に位置する「堤外地」にあり、今後の高潮対策を取れないと判断したという。

閉鎖されるのは、中古車オークション業シティライト(岡山市北区)が2005年に開設した「LAA(エルエーエー)関西会場」。台風21号の高潮による浸水で車から出火し、それ以外の車も廃車になるなどしたため、業務を再開できていなかった。

同社は防潮壁の設置などを検討し、自治体に支援を要請したが、受け入れられなかったといい、「防災体制の構築は不可能」と判断。今月29日で閉鎖するとしている。愛媛県と岡山市にある同社運営の2会場は営業を続けるという。

県などによると、台風21号の高潮による潮位は、西宮市で過去最高の3・24メートルを観測。第2室戸台風(1961年)の2・64メートルを上回った。県のハザードマップで甲子園浜一帯は高潮による浸水想定区域だったが、港ごとに定める「港湾BCP(事業継続計画)」には高潮対策が盛り込まれていなかった。被災後、県と国土交通省などは高潮対策検討委員会を設置し、高潮対策案の策定を進めている。

同じ台風21号では、神戸市の六甲アイランドなどでも、輸出用の中古車や中古建機など数千台規模が高潮による被害を受けている。

神戸新聞NEXT

 

 

一言コメント
損害も半端なかっただろう。

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