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国連レバノン暫定軍「UNIFIL」、2026年末で活動終了へ…安保理が全会一致で可決

国連安全保障理事会は28日午後(日本時間29日未明)、イスラエルとレバノン両国の国境を監視し、平和維持を担う「国連レバノン暫定軍」(UNIFIL)の撤収を定める決議案を採決し、全会一致で採択した。40年以上続いた平和維持活動は2026年末に終了する予定で、撤収による治安の空白が不安視されている。

 決議は、UNIFILの活動任期を26年末までとし、その後、1年以内に部隊を撤収させる内容だ。最終的にUNIFILが担ってきたレバノン南部での治安責任をレバノン政府に移行することを目的としている。

 UNIFILは1978年3月、イスラエル軍のレバノン南部占領を受けて安保理が撤退を求める決議を採択して設置された。その後は毎年、任期が更新されてきた。

 今月末の期限を前に、イスラエルを支持する米国が例年通りの更新に反対した。背景には、イスラエルが「UNIFILは国境地帯で敵対するイスラム教シーア派組織ヒズボラの勢力拡大を見過ごしている」と批判していたことがある。

 UNIFILが撤収すれば、イスラエルは国連部隊の監視なしにヒズボラへの軍事行動が可能となる。「イスラエルの狙いはイランの支援を受けるヒズボラの弱体化と排除」(安保理筋)との見方も出ている。

読売新聞オンラインより転用

読売新聞オンライン

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