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トライアル、西友の買収完了 3800億円で完全子会社化

九州地盤のディスカウント店、トライアルホールディングスは2日、スーパー大手の西友の買収手続きが1日付で完了したと発表した。米投資ファンドのKKRと米ウォルマートから西友の全株式を約3800億円で取得し、完全子会社化した。人口密集地の首都圏に店舗網を抱える同社を傘下に収め、事業規模の拡大につなげる。

2025年7〜9月期からトライアルの連結決算に西友の業績を取り込む。26年6月期通期の業績予想についても策定を進めており、今後開示する。

西友の子会社化を足掛かりに、首都圏などで小型スーパー「トライアルGO」の出店を加速する。西友の既存店から生鮮品や総菜をトライアルGOに高頻度で配送し、常に新鮮な食品を並べられるようにする。トライアルが2万台超を展開するタブレット端末付きの買い物カート「レジカート」を西友の店舗に導入する構想も掲げる。

西友の買収を巡っては、イオンやディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスなど競合の小売り大手も名乗りを上げていた。4000億円弱の規模となった買収額に加え、採算性の低い郊外や地方でも収益を稼ぐトライアルの経営手法が評価されたとみられる。

日本経済新聞より転用

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