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日本旅行とISC、東京とロサンゼルス間を60分以内で輸送へ–2030年代の実現を目指す

日本旅行と将来宇宙輸送システム(ISC)は10月28日、両社がこれまで進めてきた「宇宙旅行事業構想」をさらに進展させ、商用化フェーズに向けた体制構築などを進めると発表した。2030年代には東京とロサンゼルスなど、地球上の2拠点間を60分以内で輸送する“宇宙経由の地上移動”の実現を目指す。  

両社は、2024年9月に「誰もが行ける宇宙旅行事業の実現を目指した業務提携」を締結。その一環として、「ツーリズムEXPO」に宇宙旅行のブースを共同出展したり、宇宙旅行の機内食や宇宙ホテル食のサンプルを提供したりしてきた。一般来場者からも好評だったことから、一定の手応えを感じることができたという。  

今回の連携では、宇宙旅行の商用運用に向けた、販売・運営・体験設計の体制を構築していく。宇宙旅行を“特別な体験”から“学び・地域・社会とつながる体験”へと拡張することを目的に、各種サービス設計・教育連携・地域観光振興を包括的に検討するという。 3つのステップで「宇宙旅行」実現へ  

両社は、宇宙旅行を3つのステップで段階的に発展させる長期ビジョンを発表した。まず「SPACE Tour 1.0」では、地球上でも可能な宇宙食体験や宇宙施設ツアーなどを実施する予定。続いて「SPACE Tour 2.0」では、2030年代に地球上の2拠点間を高速で結ぶ次世代輸送を目指す。最後の「SPACE Tour 3.0」では、2040年代に軌道上での宇宙滞在を実現させたいとしている。  

2026年度中に「SPACE Tour 2.0 / 3.0」の優先申し込み権の受付を開始する予定。価格については未定だが、当初は1億円程度を想定しているという。将来宇宙輸送システム代表取締役社⾧の畑田康二郎氏は、宇宙旅行で使用する再使用型ロケットの再使用回数をいかに増やせるかが、料金引き下げの大きな鍵になると説明した。

UchuBizより転用

UchuBiz

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