ルーブル美術館に強盗4人組 犯行7分、宝飾品8点奪い逃走 仏
- 国際
- 2025年10月20日

フランス・パリの観光名所ルーブル美術館に19日、4人組の強盗団が押し入り、展示品の宝飾品8点を奪って逃走した。
検察当局が明らかにした。来館者は避難し、けが人はいなかった。美術館は臨時閉館され、警察が犯人の行方を追っている。
ヌニェス内相は地元ラジオに、強盗団が現場にいたのはわずか7分間だったと説明。「手慣れたグループ」による周到な犯行との見方を示した。
事件があったのは開館後の19日午前9時半(日本時間同日午後4時半)ごろ。犯人らは高所作業車で美術館に乗り付け、上階の窓ガラスを割って侵入。厳重警備対象の二つの展示ケースを壊してティアラや冠、ブローチを取り出すと、用意していたバイクで逃走した。
盗まれた8点には、19世紀のフランス皇帝ナポレオン1世から皇后マリルイーズへの贈り物で、ダイヤ、エメラルドをちりばめたネックレスとイヤリングも含まれる。一方、冠は強盗団が逃走途中に放棄した状態で見つかり、回収された。被害総額は明らかになっていない。
パリジャン紙(電子版)によると、現場にはガスバーナー、ガソリン、トランシーバーが残されていた。捜査当局は遺留品や監視カメラ映像から、犯人の特定と逃走先の割り出しを進める。
時事通信より転用



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