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27歳の元女巡査に有罪判決 不正口座開設とオンラインカジノ利用 大分地裁

他人に渡す目的で金融機関の口座を開設し、さらにオンラインカジノを利用したとして、元警察官の女に対し、大分地方裁判所は8月1日、懲役2年・執行猶予3年と罰金10万円の有罪判決を言い渡しました。北島聖也裁判官は、警察官として犯行に及んだことは強い非難に値すると指摘した一方で、被告が懲戒免職処分を受けるなど社会的制裁を受けていることや、反省の態度を示していることなどを判決理由としました。

詐欺や賭博、犯罪収益移転防止法違反の罪で判決を受けたのは、大分東警察署生活安全課の元巡査、安達明音被告(27)です。

判決によりますと、安達被告は去年8月、オンラインカジノにつぎ込む金をねん出するため、報酬目当てでSNS上で知り合った人物に口座を譲渡、去年12月には他人に渡す目的で金融機関に不正に口座を開設し、今年1月にはオンラインカジノを利用していました。

1日、大分地裁で開かれた判決公判で、北島聖也裁判官は「被告人はオンラインカジノでの負けを取り戻す資金を得るために、売却目的で銀行口座を開設し、口座情報や預貯金引出用カードを提供・譲渡した上で、連続的にオンラインカジノによる賭博をしたものである。

警察官として法令を遵守すべき立場にあり、その違法性や口座等が詐欺に悪用されることによる悪影響を十分認識していたにもかかわらず、自ら口座開設するといった需要な役割を果たすなど、各犯行に及んだことは強い非難に値する」と指摘しました。

一方で「被告人が本件各犯行を認め、ギャンブル依存に対する治療意欲を述べるなど反省の態度を示していること、被告人の母が今後の監督を約束していること、本件により懲戒免職処分を受けるなど一定の社会的制裁を受けていること、前科前歴がないことなどを考慮した」として、懲役2年・執行猶予3年と罰金10万円の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は控訴しない方針です。

大分放送より転用

OBS大分放送

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