李在明氏、大統領に就任 「国民統合」を強調 首相に側近起用へ・韓国
- 国際
- 2025年6月4日
韓国の革新系政党「共に民主党」の李在明氏(60)が4日、第21代大統領に就任した。
3年ぶりに保守系から革新系に政権交代した。李氏は同日未明(日本時間同)、ソウルの国会前で大統領選の勝利を宣言し、「国民を統合させる大統領としての責任を決して忘れない」と演説。尹錫悦前大統領による「非常戒厳」宣言以降に深まった国民の分断の解消を約束した。
中央選挙管理委員会による大統領選の開票は終了。4日、当選者を確定させ、李氏の5年の任期が始まった。非常戒厳以来の混乱に一区切りついた形で、李氏は今後、停滞した外交、経済など山積した課題に取り組む。共に民主党は国会の過半数を占め、尹政権を苦しめた国政のねじれが解消。李氏は強力な権力基盤で国政運営に当たる。
李氏は演説で「私に与えられた最初の使命は内乱を克服し、二度と軍事クーデターがないようにすることだ」と述べ、「民主主義の回復」を訴えた。さらに、「経済を活性化し、国民生活を回復させることに全力を尽くす」と強調。北朝鮮については「対話を通して南北が共存し、共に繁栄する道を探す」と語り、尹政権下で高まった緊張の緩和に努める考えを示した。
李氏の最終の得票数は1728万7513票で、得票率は49.42%。続く保守系政党「国民の力」の金文洙前雇用労働相は1439万5639票で41.15%だった。
李氏は4日午前、軍合同参謀本部議長に万全の警戒態勢の維持を指示した。就任式に臨んだ後、首相人事の発表などを行う見通し。韓国メディアによると、首相には、李氏の側近で共に民主党の金民錫最高委員、大統領府秘書室長には姜勳植議員が内定した。
時事通信より転用
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