データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

安達祐実 子育てと仕事の両立に思い 「夫よ、死んでくれないか」出演で感じた「女性のキャリア犠牲」

 【インタビュー】女優安達祐実(43)はテレビ東京ドラマ「夫よ、死んでくれないか」(月曜後11・06)での怪演が話題だ。仕事を優先してきたために夫婦関係にひずみが生じてしまった大手デベロッパー勤務女性役。夫が口論後に失踪してしまったという役どころ。プライベートで2人の子供の母でもある安達に作品にちなみ、キャリアと家庭の両立についての思いを聞いた。

 衝撃的なタイトルでも注目されている同作は、丸山正樹氏による同名小説「夫よ、死んでくれないか」(双葉社)が原作。安達と相武紗季、磯山さやかがトリプル主演を務め、それぞれが夫に対し「死んでほしい」という思いを秘めている。安達が演じているのは、家庭よりも仕事に比重を置いてきたキャリアウーマン・甲本麻矢。麻矢が抱える仕事と家庭への葛藤に共感する女性視聴者は多い。男女均等が叫ばれるものの、結婚後の出産・子育ての過程でキャリアを犠牲にするのは女性側が多いのが現実だ。安達自身は、麻矢をどう見ているのか。  

「既婚者の麻矢は、仕事はできるが、“いずれ出産するかもしれないから”という理由で大きなプロジェクトに選ばれないという扱いを職場で受けます。命を授かるというのは凄く素敵で幸せなことですが、女性は妊娠・出産の過程でどうしたって休まないといけない期間が出てくる。タイミングなど考え始めてしまうと、じゃあいつならいいんだろうと悩み続けることになる。キャリアを一度ストップさせないといけないですし、その後再スタートを同じところからできるという保証もない。凄く難しいし、不安に感じるところですね」  

自身も芸能生活の中で出産し、現在も2児の母として子育てに奮闘。麻矢と同じようなもどかしさを抱いたことがあったという。  

「私は出産して2カ月くらいで復帰したのですが、本当はもっと長く休んで子供と過ごす時間を十分につくりたいという思いと、キャリアのために早く復帰しなきゃという葛藤が常にありました。今も長男は8歳なのでまだまだ子育て中ですが、仕事をしているとどうしても家庭にかける時間、子育てにかける時間が短くなってします。もうちょっとうまくバランスが取れないものかな…と、今も常に悩みながら仕事をしています」  

仕事と家庭の両立のために「出演者だけでなくスタッフも子供を連れてこられるようなシステムが整うとより女性が働きやすくなるのでは」という思いもあるが、「ただ、それがもしかしたら嫌な思いをする人が出てくるかもしれないので、難しいところですね」と周囲への配慮も語る。  

年齢から来る体の不調も感じることがあるが、共演中の相武や磯山との会話が励みにもなっている。  「2人との共演は初めてでしたが、最初から打ち解けました。年齢が近いだけに悩みも同じで“目がだんだん見えなくなってきた”とか“足が痛い”とか(笑い)。ホルモンのバランスによる悩みなど、同世代だからこそ悩みを打ち明けることができて。私は仕事環境に恵まれて、本当に感謝しています」  

そんな3人が織りなす夫婦の愛憎劇。スリル満点の人間模様とともに、描かれる女性の働き方や家庭でのあり方のリアルにも思い巡らせていきたい。

スポニチアネックスより転用

スポニチアネックス

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。