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喜多川歌麿の版画、43年ぶり再発見…「ポッピンを吹く娘」が東京国立博物館で20日から特別公開

約43年ぶりに再発見された喜多川歌麿の浮世絵「婦人相学十躰 ポッピンを吹く娘」

約43年ぶりに再発見された喜多川歌麿の浮世絵「婦人相学十躰 ポッピンを吹く娘」© 読売新聞

 東京国立博物館(東京・上野公園)は12日、喜多川歌麿が手がけた浮世絵のうち、初期に刷られた「婦人相学 十躰(じってい)  ポッピンを吹く娘」=写真=が、約43年ぶりに再発見されたと発表した。開催中の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」で20日から特別公開する。

 歌麿は1792年ごろから重三郎の元で美人画を出版し、人気を博した。「ポッピンを吹く娘」は「婦人相学十躰」シリーズと、その後の「婦女人相 十品(じっぽん) 」シリーズで、同じ図柄で制作されている。初期に刷られた「婦人相学十躰」シリーズの同作は、ハワイのホノルル美術館が所蔵する1点のみ現存が確認されていた。

 今回再発見されたのは、1980年代前半にパリでオークションに出品され、長らく所在不明となっていた作品。今年3月、都内の美術商から作品を所蔵しているとの連絡があり、東京国立博物館の研究員が真作であることを確認した。

 浮世絵は光に弱く退色しやすい。村瀬可奈研究員は「大切に保管されていたようで着物の鮮やかな紫色がよく残っている。早い時期に刷られた作品ならではのシャープな輪郭線も見どころだ」と話している。

読売新聞社より転用

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