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日産、過去最大の最終赤字7500億円の見通し…リストラ策の費用計上響く

日産自動車は24日、2025年3月期連結決算の最終利益が最大7500億円の赤字になる見通しだと発表した。赤字額は比較できる1986年3月期以降で最大となる見込みだ。世界的な販売不振に加え、リストラ策の費用計上が響いた。

 今年2月時点で見込んでいた800億円の最終赤字から大幅に下方修正した。比較可能な中で過去最悪だった00年3月期の6843億円を上回る。

 本業のもうけを示す営業利益も従来の1200億円の黒字から、350億円少ない850億円に引き下げた。

 日産は業績不振に伴い、世界で生産拠点などの資産価値の見直しを進めた結果、5000億円を超える減損損失を計上することになった。未定としていた配当はゼロ(前期は15円)とし、無配に転落する。

 世界販売台数も下方修正した。今年2月には340万台を見込んでいたが、中国や国内での販売減を受け、335万台に減る。

 イバン・エスピノーサ社長は24日、「業績と生産に関わる資産を精査した。今後も強い意志を持って日産の再建に取り組む」とコメントした。

 日産は5月13日に25年3月期の決算を正式発表する。

読売新聞オンラインより転用

読売新聞オンライン

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