中日・大野雄大、3年ぶり無失点 6イニング5奪三振、白星ならずも『ミスターゼロ』復活の好投
- スポーツ
- 2025年4月11日

◇10日 中日1―2広島(バンテリンドームナゴヤ)
中日の大野雄大投手(36)が10日の広島戦(バンテリンドームナゴヤ)に先発し、6イニング2安打無失点の力投を見せた。大野が無失点でマウンドを降りるのは実に3年ぶり。チームは延長11回の末に敗れ、今季初勝利とはならなかったが、沢村賞を獲得した左腕の復活を印象づける投球となった。
3年ぶりに「ゼロ」でマウンドをあとにした。今季2度目の登板となった大野は6イニングを投げて2安打無失点、5奪三振。走者を出したのは3回の2安打のみと完璧な内容を披露した。
「前回は力んで変化球が高めに浮いていた。低めに低めにという意識が無失点の結果につながったのかなと思います」
1回と2回を三者凡退に抑えると、3回は先頭の田村、石原と連打を許して無死一、二塁のピンチを招いた。ここで9番・玉村の三塁寄りへのバントを自ら捕球すると迷わず三塁へ送球。二走・田村を三塁封殺に仕留める好フィールディングで三塁封殺に仕留め、後続の二俣、矢野も打ち取って無失点で切り抜けた。
4回以降はテンポのいい投球で1人も走者を許さない好投。140キロ中盤の直球にツーシーム、110キロ台のスラーブも交えて打者を翻弄(ほんろう)した。プロ入り2度目のスタメンマスクをかぶった石伊とシーズンでは初めてバッテリーを組み、「本当に落ち着いている。いいリードをしてくれたのでそれに応えられて良かった」と感謝も口にした。
大野にとって無失点でマウンドを降りるのは、2022年9月16日のヤクルト戦(神宮)で7イニングを1安打零封に抑えて以来3年ぶり。沢村賞を獲得した20年には45イニング連続無失点の球団記録を樹立し、「ミスターゼロ」と言われた左腕が復活ののろしを上げた。
中日スポーツより転用
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