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「全力で野球やる」 知的障害持つ高校生、独立リーグ入団決定

 野球の独立リーグ・北海道フロンティアリーグ(HFL)の「KAMIKAWA・士別サムライブレイズ」(北海道士別市)は23日、日本体育大付属高等支援学校(北海道網走市)3年の工藤琉人(りゅうと)さん(18)と、2025年シーズンの選手契約を結ぶと発表した。

 高校や大学を卒業後も野球を続けたい選手の受け皿となり、国内最高峰のプロ野球(NPB)への登竜門の一つにもなっている独立リーグに、硬式野球部がないことが一般的な特別支援学校から進むのは異例。


 工藤さんは「やっと野球ができるんだなっていう楽しみな気持ちが大きい。諦めない人だけが野球選手になれるのだと思った。これから全力で本気の野球がやりたい」と意気込んでいる。  

北海道厚岸町出身の工藤さんは軽度の知的障害があり、地元中学を卒業後に全寮制の高等支援学校に進学した。  

中学まで野球を続け、右投げ左打ちの外野手で、時に投手も務めた。地域の選抜チームに選ばれるなど実績を積んだが、野球部のない支援学校では実戦的な練習はできず、プレーできる日に備え、素振りやシャドーピッチングなどを1人で繰り返すことしかできなかった。  

だが、高校生活最後の夏となった24年8月、北海道栗山町をメイン会場に、全国の高校3年生が個人で出場する大会に参加し、7試合の出場で打率2割7分8厘、長打率5割、5打点をマーク。その活躍が士別サムライブレイズ関係者の耳に入り、入団が決まった。  

菅原大介球団代表は「プレーをしている時にキラキラ輝いていた。すごく応援されるだろうなと感じた。期待している」と話した。

毎日新聞より転用

毎日新聞

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