温泉施設で基準上回るレジオネラ属菌検出、市が報告怠り1年以上そのまま営業
山口県美祢市は17日、道の駅「おふく」に併設された同市の温泉施設で、2023年に浴槽からレジオネラ属菌が検出されていたものの、保健所に報告せずに営業を継続していたと発表した。健康被害は確認されていない。市は10日から温浴施設の利用を停止しており、配管などの消毒を行う。
【地図】山口県© 読売新聞
市商工労働課によると、同年10月、施設内の4か所の浴槽から基準値を上回るレジオネラ属菌が検出された。施設の指定管理者「美祢観光開発」は市に報告せずに営業を続け、同12月にも1か所で基準値を上回った。その直後の検査では菌は検出されなかった。
同社は24年1月に市に報告したが、市は保健所への報告を怠った。今月、保健所の定期的な立ち入り検査で、過去の記録から発覚。保健所から「報告義務がある」と指摘を受け、市が自主的に営業を停止した。
篠田洋司市長は「皆さまに大変な心配と迷惑をかけ、深くおわびする。再発防止と信頼回復に取り組む」とのコメントを発表した。
読売新聞より転用

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