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ガザでパレスチナ初の五輪選手が死亡 「適切な治療受けられず」

 1996年のアトランタ・オリンピックで初のパレスチナ代表として参加した元陸上選手、マジード・アブ・マラヒールさんが12日、パレスチナ自治区ガザ地区で肝臓の病気により死亡した。地元メディアが伝えた。ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が続く中、停電や医薬品不足などで適切な治療が受けられなかったことが原因だと報じられている。

 報道によると、マラヒールさんは肝臓に持病を抱えたまま、中部ヌセイラット難民キャンプで避難生活を続けていたという。この地区ではイスラエル軍が8日、大規模な人質の救出作戦を実施していた。

 マラヒールさんはガザ地区出身。30代でアトランタ五輪に出場し、開会式では旗手を務めた。20代のころ、近くにいた子供がイスラエル兵に投石したために銃撃を受け、右腕を負傷したことでも知られる。  

ガザ地区ではアスリートの死傷者が相次いでいる。12日に記者会見したパレスチナ五輪委員会のラジューブ会長によると、これまでの戦闘で死亡したアスリートやコーチなどのスポーツ関係者は300人以上に上る。  

パレスチナはアトランタ大会で初めて五輪への参加が認められ、マラヒールさんら2人の陸上選手が出場した。ロイター通信によると、今夏のパリ五輪に出場が決まったのは今のところテコンドー選手1人だけだが、少なくとも6~8人程度まで増えるとみられている。

毎日新聞より転用

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