ローソン株、１５・２％高の１万２７０円…ＫＤＤＩによるＴＯＢで大幅高

７日の東京株式市場で、ＫＤＤＩが前日に株式公開買い付け（ＴＯＢ）の実施を発表したローソンの株価が大幅に上昇した。終値は前日比１５・２％高の１万２７０円と今年の最高値を更新、ＫＤＤＩが公表したＴＯＢ価格（１万３６０円）に近い水準となった。

　ローソン株は取引開始直後から買い注文が膨らみ、一時、前日比１６・２％高の１万３５５円をつけた。親会社の三菱商事株も大幅に上昇し、終値は９・７％高の２７８２円だった。前日に最大５０００億円の自社株買いを実施すると発表したことも好感された。

　一方、ＫＤＤＩ株は軟調に推移し、終値は２・０％安の４５９９円と明暗が分かれた。市場では「ＴＯＢによるシナジー（相乗効果）について現時点で不明確で、懐疑的な見方が先行した」（大手証券）との声があった。

 読売新聞より転用