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ヒズボラがイスラエルにミサイル攻撃、2人死亡 戦線拡大の懸念

 イスラエル北部で14日、隣国レバノンから飛来した対戦車ミサイルが住宅地を直撃し、女性(76)とその息子(45)が死亡した。イスラエルのメディアが伝えた。レバノン国境地帯でイスラエル側の市民が死亡したのは昨年11月以来という。

 ミサイルを発射したのは、レバノン南部に拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラ。パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに連帯を示しており、ヒズボラ指導者のナスララ師は14日のテレビ演説で、攻撃は「(イスラエル軍による)ガザ侵略を止めるためだ」と主張した。 イスラエルはこれまで、ハマスとヒズボラとの二正面作戦を「悪夢」(英BBC放送)と位置づけ、ヒズボラとの戦闘拡大を可能な限り避けてきた。だがイスラエル軍は1月に入り、レバノンにいたハマスの副指導者アロウリ氏をドローン(無人機)攻撃で殺害。アロウリ氏はハマス、ヒズボラ、それを支援するイランとの間での調整役を務めてきた人物で、暗殺による戦線拡大が懸念されていた。英紙ガーディアンは15日、こうした暗殺などにより、戦闘の局面が「一線を越えた」と伝えた。 イスラエルのネタニヤフ首相は14日、ガザにおけるハマスとの戦闘は「何カ月もかかる」と述べた。イスラエル軍は15日もガザ各地で空爆を実施した。【ロンドン篠田航一】

毎日新聞より転用

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