データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

志賀原発変圧器、震度5弱で破損を疑問視 規制委が原因究明求める

能登半島地震で北陸電力志賀原発(石川県、停止中)の変圧器が破損したトラブルについて、原子力規制委員会は10日、原因の究明を北陸電に求めることを決めた。破損により外部電源の一部が使えなくなっており、安全性への影響が大きいと判断した。

 今回の地震は、長さ約150キロの活断層がずれたとみられているが、詳しい実態はわかっていない。規制委は、北陸電が再稼働を目指して申請した2号機の安全審査で実態や影響を確認する方針で、審査は長期化が不可避だ。山中伸介委員長は記者会見で「地震の引き金となった断層を確定するまでに、年単位の時間がかかる」と述べた。

 規制委によると、1日の地震で志賀原発では震度5弱を観測。揺れの加速度が最大の想定(基準地震動)を一部わずかに上回った。

 安全上重要な設備に異常はなかったが、変圧器が破損して大量の油が漏れた。この影響で一部の外部電源が使えないままだ。

 原発の新規制基準では、変圧器の耐震設計は3段階あるクラスで最も低い。しかしこの日の定例会では、震度5弱の揺れで破損したことを疑問視し「発電所内の設備はもっと強くてもいいのではないか」と指摘が相次いだ。【土谷純一】

毎日新聞より転用

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。