データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

大会記録に迫る猛攻 走った関学大オフェンス陣 甲子園ボウル

アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝「毎日甲子園ボウル」(17日、阪神甲子園球場)

○関学大61―21法大●

 40点差をつける快勝で関学大が史上初の6連覇を達成した。流れを引き寄せたのはQB星野秀太(2年・足立学園)を中心とするオフェンス陣だった。

 ランを得意とする司令塔だが、序盤は今季磨きを掛けてきたパスでヤードを稼ぐ。裏をかく攻撃でリズムを作り、見せ場は敵陣深くに入った第1クオーター中盤。味方の力強いブロックで走路ができると、自ら相手守備陣の間を縫って走り込んだ。「みんなのおかげだった」と星野。先制となる18ヤードのTDランを決め、ボールを高々と掲げて喜んだ。

 約2分後に38ヤードのTDパスを決めて追加点を挙げるなど攻め続け、61点は関学大の過去最多得点を更新。大会記録の65点(第37回、日大)に迫る猛攻だった。

 その強さはどこからくるのか。2009年にコーチに就任して母校の指導にあたってきた大村和輝監督は「最初はファンダメンタル(基本技術)を口うるさいぐらい言ってきた」と振り返る。

 鍛錬を重ね、基礎を徹底したチームの土台があるからこそ、多彩な戦術が浸透する。この日の先制点を引き寄せたブロックはその象徴的なプレーだった。さらにチームを支えた堅守のディフェンス陣は鋭い出足で全員でボールに寄ることをテーマに掲げ、主導権を渡さなかった。

 黄金時代が続くが、選手に慢心はない。「圧倒できるQBになり、今年を超えるチームを作っていきたい」と星野。常勝軍団はさらなる高みを見据え、大学アメフト界をけん引していく。

毎日新聞

毎日新聞より転用

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。