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この夏のタイブレイクは後攻有利、カギはやはり「甲子園戦法」…2回戦までまとめ

第105回全国高校野球選手権記念大会は15日、台風7号の影響で4試合が順延された。14日の第9日までに1、2回戦の全33試合を終え、第10日から16強による3回戦が始まる。目立つのは、延長タイブレイクによる決着。甲子園では2018年に導入され、今春から開始が十三回から十回に前倒しされた。今大会は5試合で行われており、すでに1大会では最多となっている。

タイブレイクは、選手の負担軽減などが目的で、無死一、二塁から始まる。今大会は、開幕試合の土浦日大(茨城)と上田西(長野)の試合で、2―2のまま延長タイブレイクに入った。十回表、土浦日大が連打などで6得点。相手に重圧をかけ、8―3で2回戦に進んだ。

だが、タイブレイクの5試合のうち、先攻で勝利を収めたのは、土浦日大のみ。あとの四つは、後攻のチームが勝っている。

 地方大会で2試合あったタイブレイクを先攻で勝ち上がった英明(香川)の香川監督は、今大会前に「先攻の方が攻めることができる。後攻は取られた点によって、攻め方が限定されてしまう」と「先攻有利」を唱えていた。甲子園に入り、先攻でタイブレイクとなった智弁学園(奈良)との1回戦。4番からの好打順に強気で攻めたが、無安打で得点なし。4番が犠打、次打者がスクイズ(記録は安打)と確実に1点を取りにきた智弁学園に6―7でサヨナラ負けを喫した。

バントが鍵

 富山商(富山)との一戦で、後攻の鳥栖工(佐賀)は、3イニング連続で先頭打者に送りバントを指示。十二回に失策を誘い、3―2で勝った。北海(南北海道)戦でバントを失敗し、8―9で逆転負けした明豊(大分)の川崎監督は「バントが決まらなければ、攻撃の流れやリズムがよくならない」と嘆いた。

おかやま山陽(岡山)と大垣日大(岐阜)は十回に送りバントを失敗。ともに守りのミスが出て、後攻のおかやま山陽が4―3で逆転した。

5試合、10校で十回の先頭打者がバントを試みたのが8人に対して、強攻策は2人。105回の歴史を経ても「甲子園戦法」と呼ばれるバントの重要性は変わらないようだ。

読売新聞オンラインより転用

読売新聞オンライン

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