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広島県警でカラ出張か、旅費や手当を不正受給 元警察官が申告「うやむやにされている」

 広島県警の警察官だった男性が上司の指示に従って実態のない出張を申請し、旅費などを不正に受け取っていた疑いがあることが4日、関係者への取材で分かった。男性は2022年春に不正を自ら申告。関係者によると、県警は一部の警察官が旅費を不正に受け取っていた事実を把握しており、当時の関係者などに事情を聴いている。

男性の代理人弁護士などによると、男性は福山市内の警察署の警備課に勤務していた19~20年にかけ、実際は行っていない出張を複数回申請。旅費や時間外手当を受け取ったという。

 複数の関係者によると、出張には上司と2人で別の車で行くことになっていた。しかし、2人で出張すると他の業務に支障が出ることなどを理由に、上司が男性に出張しないよう命じたという。男性はつじつまを合わせるため、車の運転記録や勤務時間に関する書類も偽造させられていたとしている。

 男性は昨年3月に退職。県警には複数の警察官が不正に関与していたと申告し、調査を求めたという。男性は代理人弁護士を通じて「カラ出張でお金を受け取るのはおかしいと思い、処罰を覚悟で通報したが、うやむやにされている。全容を解明し、私を含めた関係者全員に適切な対応をすべきだ」とのコメントを出した。

 県警監察官室は「個別の事案には回答できない。一般論として疑わしき事実が確認できた場合は、着実に捜査、調査をする」としている。

中国新聞社より転用

中国新聞デジタル

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