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【超RIZIN2】路上の伝説・朝倉未来まさか1回一本負け ケラモフに首きめられ散りぼうぜん

<超RIZIN2>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

路上の伝説は、またもベルトに届かなかった。

 朝倉未来(31=トライフォース赤坂)が、RIZINフェザー級タイトルマッチでヴガール・ケラモフ(31=アゼルバイジャン)に1回一本負け。早々にテイクダウンを取られると、パウンドから肘を何発も落とされた。何とか回避したが、すぐさま首をきめられ、リアネイキット・チョーク(裸絞め)。顔を真っ赤にしてタップするしかなかった。無冠の帝王と言われた男は、ぼうぜんとした表情でリング上のロープに手を掛け、下を向くしかなかった。

THE OUTSIDER(アウトサイダー)で名をはせ、18年8月にRIZINに初参戦。その強さとカリスマ性で人気を獲得すると、20年11月21日には、初代RIZINフェザー級王座決定戦で初めてベルトに挑んだが、斉藤裕にフルマークで判定負け。今回、2度目の戴冠のチャンスが舞い込んできたが、コーカサスの雷(いかずち)の前に、為す術なく散った。

超人的な減量をクリアし、この日を迎えた。前日の公開計量では、リミットの66キロで無事にパス。ただ、大会2日前の出場全選手のインタビューでは残り4・5キロもあった。その日の声もカラカラ。絞り出すように、言葉を発していた。あまり弱音を吐くことはない男が「結構キツい」と話していた。それでも、きっちり間に合わせ、メインに登場したが、王座には届かなかった。

弟・海に吉報を届けられなかった。海は当初、元Bellator(ベラトール)のバンタム級王者フアン・アーチュレッタ(米国)とRIZIN同級王座決定戦を控えていた。セミファイナルで、兄の前に試合をするはずだった。ただ、今月上旬に左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷を負い、全治6週間~8週間程と欠場を余儀なくされた。兄弟そろっての同日チャンピオンの可能性が消えた中、未来にかかる期待は大きかった。海も見つめる前で、朝倉兄弟にとっても悔しい1敗となった。

◆朝倉未来(あさくら・みくる)1992年(平4)7月15日、愛知県豊橋市生まれ。少年期から空手や相撲で鍛える。18歳で総合格闘家を志し、前田日明氏が主宰するアウトサイダーで65-70キロ級、60-65キロ級の王座を獲得し史上初の2階級制覇を達成。18年にRIZIN参戦。弟はRIZINで活躍する総合格闘家の朝倉海(かい)。177センチ、66キロ。トライフォース赤坂所属。

日刊スポーツより転用

日刊スポーツ

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