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巨人・坂本「世界の王」超えた二塁打、球団新記録の423本…「ギリギリの一打」特別なこだわり

巨人4―1DeNA

 巨人が2連勝。ブリンソンの先制打など、二~五回に1点ずつ加えた。山崎伊はテンポ良く七回途中1失点で2勝目。DeNAの得点は佐野のソロのみだった。

1試合の中で「世界の王」に並び、軽やかに抜き去った。巨人の坂本が三回、王貞治に並ぶ通算422本目の二塁打を放つと、五回に球団新記録となる423本目を重ねた。塁上でベンチに向けて両手を上げ、にこり。ともに価値ある一打だった。

この試合まで3勝0敗、防御率0・64と好調だった左腕の東から打った。三回は、一死一塁から外角の速球を左中間へ。五回は先頭で、同じような外角の速球を逆らわずに右翼線へ運んだ。広角に打ち分ける持ち味を発揮して、いずれも得点に結びつけた。

 2831試合の王に対し、坂本は2015試合で抜いた。突出して多い二塁打には、特別なこだわりがある。「単打は犠打や進塁打がなければ得点圏に行けない。二塁打なら自分の力で好機を作れる」。中でも好きなのは、外野の間を深々と破るのではなく、ギリギリで二塁に到達できる一打だ。

 球団のあるスコアラーは、昨季苦しんだ要因に二塁打の減少を挙げる。出場83試合の影響もあるが、シーズン14本はプロ1年目に次いで過去2番目に少なく、「復活のカギは左中間、右中間にライナーを打てるかどうか」。今季はここまで30試合で7本。本来の姿を取り戻しつつある。

 春季キャンプで長打が出ず、開幕から不振にあえいだ姿は今や昔。二塁打は歴代単独6位に浮上し、立浪和義(中日)が持つ最多の487本も見えてきた。「すごく光栄。積み重ねがこういう結果になったと思うので、これからもっともっと打てるように準備をしっかりしたい」。坂本が記録を伸ばすたび、巨人の勝利も近付いてくる。(福井浩介)

 巨人・原監督「(山崎伊は)一生懸命投げていた。とても良かった。(球団最多二塁打の坂本は)いつでも振り返ることはできる。まだ途上、道半ばという気持ちで頑張ろうと、いつも勇人と話している」

読売新聞より転用

読売新聞オンライン

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