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パリにあふれるゴミ6千トン 年金改革反対スト、回収ストップ

フランスで政府の年金制度改革に反対するストライキが続いている。パリなどの大都市ではごみ収集や焼却場の従業員によるストの影響で、街頭に未回収のごみがあふれ始めた。SNSでは市民生活の混乱をめぐって、マクロン政権の閣僚とパリ市の幹部がお互いを非難し、責任をなすりつけ合う事態に発展している。

来年のパリ五輪開幕まで500日を迎えた14日、パリでは街頭のあちこちに回収されないままゴミ箱からあふれ出した黒いゴミ袋が山積みになっていた。一部のゴミ袋はやぶれて、中身が道路に散乱している。  

フランスでは今月7日、年金の受給開始年齢を62歳から64歳に引き上げる政府の年金改革法案に反対する抗議デモに128万人が参加。一部の労働組合は同日から無期限ストを始め、鉄道や地下鉄などの交通機関を中心に影響が出ている。  

ごみの未回収も一連のストが原因だ。パリ市によると、市郊外にある3カ所のごみ焼却場の従業員がストに突入し、回収してもごみを持ち込める場所がなくなった。現地メディアによると、14日時点で市内全20区のうち、市がごみ収集を担当している半数の区で約6600トンのごみが未回収になっている。  

影響を受けているのは、5区や6区、16区など観光地や高級住宅街のある地域で、パリのイメージ悪化を懸念する声もある。グレゴワール第一助役は13日夜、ツイッターで「数日間は複雑な状況が続く」と明らかにしており、混乱はしばらく続くとみられる。

朝日新聞社より転用

朝日新聞デジタル

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