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志賀原発「活断層ではない」と規制委 再稼働へ前進

北陸電力が再稼働を目指す志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)について、原子力規制委員会は3日の審査会合で、原発敷地内を通る10本の断層がいずれも「活断層ではない」とする北陸電力の主張を了承した。同原発の断層評価は再稼働の前提となる安全審査の最大の論点だったが、これをクリアしたことになり、再稼働に向けて大きく前進する。

志賀原発© 産経新聞

国の新規制基準では、12万~13万年前より後に活動した可能性のある断層を「活断層」と規定し、原子炉などの重要施設の直下に活断層がある場合、運転が認められず廃炉となる。志賀原発の断層評価を巡っては、平成28年に規制委の有識者会合が「将来動く可能性を否定できない」などとの見解を示していたが、これが覆った形だ。

北陸電は平成26年8月に新規制基準の適合性審査を申請。規制委は今後、建屋の耐震性や津波対策などを審査する予定だが、審査はまだ年単位で続くとみられ、再稼働時期の見通しは立っていない。

規制委の安全審査で焦点となっていたのは、1号機原子炉建屋直下を通る「S-1断層」や、2号機の下を通る「S-4断層」など計10本の断層。北陸電は敷地内のボーリング調査で採取した試料に含まれる鉱物脈の状態から、断層の活動性を判断する手法を取り入れ、約160カ所を掘削。10本とも「活断層ではない」との新たな分析結果を提出し、3日の会合で規制委側の理解を得た。

産経新聞より転用

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