秋葉賢也復興相が辞表提出へ 事実上の更迭、岸田政権下で閣僚4人目

政治資金などをめぐる問題が指摘されていた秋葉賢也復興相は27日、岸田文雄首相に辞表を提出する。首相は受理し、事実上更迭する。岸田政権で閣僚が辞任するのは10月以降、4人目。相次ぐ差別発言が問題となっている杉田水脈・総務政務官の交代も調整している。

会見する秋葉賢也復興相=2022年12月27日午前11時11分、東京・霞が関、西岡臣撮影© 朝日新聞社

　秋葉、杉田両氏の交代は、来年1月からの通常国会で野党から追及されるのを避けるのがねらい。ただ、政権への打撃は避けられず、首相の任命責任も厳しく問われる。

　秋葉氏は27日午前、首相官邸での復興推進会議に出席した。こうしたタイミングで辞任することに対して、東日本大震災からの復興を軽視しているという批判も出そうだ。

　会議でのあいさつで首相は「東北の復興なくして日本の再生なし。引き続き、この強い決意のもと閣僚全員が復興相であるという意識で被災地の復興に取り組んでください」と呼びかけた。

　秋葉氏はその後の閣議にも出席。記者団からの問いかけには無言のまま、官邸を後にした。

　首相は秋葉氏の後任も最終調整している。後任は27日中に決定する。

朝日新聞社より転用