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反政府デモの死者15人に=前大統領、18カ月間の予備拘束―ペルー

 【サンパウロ時事】南米ペルーのRPPラジオは15日、カスティジョ前大統領の罷免と拘束をきっかけに全国に広がっている反政府デモにより、これまでに15人が死亡したと伝えた。南部イカ州では、緊急手術のため搬送されていた乳児がデモ隊の道路封鎖に阻まれ、命を落としたという。

15日、リマで、カスティジョ前ペルー大統領を支持する反政府デモ(EPA時事)© 時事通信 提供

 ペルーの裁判所は同日、憲法に反する国会解散命令を出したとして反逆罪に問われる可能性があるカスティジョ氏について、18カ月の予備的拘束を認めた。デモ隊は同氏の解放を求めており、さらなる混乱も予想される。

 政府は14日、全土に非常事態宣言を布告。軍を動員し、市民の集会や移動を制限するとともに一部地域に夜間外出禁止令を出した。世界遺産マチュピチュ遺跡の玄関口クスコと遺跡を結ぶ鉄道は運行を中止。現地旅行会社によると、遺跡の麓の村で約800人の観光客が立ち往生しているという。

 日本人観光客も巻き込まれている。在ペルー日本大使館は「人数が動いているので確たる数字は言えない」としながらも、確認された限り、負傷者や体調を崩した人はいないと説明した。

時事通信社より転用

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