データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

ロシア軍、兵力不足顕著 定員増員で対処 月80万円での勧誘も

 ウクライナ侵攻を続けているロシア軍は兵員13万7000人を増員し、総員約115万人の体制を整える。プーチン露大統領が25日に大統領令に署名し、2023年1月から適用される。侵攻開始から半年が過ぎたウクライナ戦線では、多くのロシア兵が犠牲になっている模様で、ロシア軍は大幅な増員により、立て直しを図る構えだ。

 17年11月に定めた現在のロシア軍の定員は約101万3600人で、今回は13%増員する。非戦闘員を含めたロシア軍の総定員も、約190万2700人から約203万9700人にまで増やしていく。

 プーチン政権は2月に始めたウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と位置づけ、国民から反発される可能性が高い総動員令の発令を避けてきた。一方で、米国がロシア軍の死傷者について7万~8万人に上ると推計するなど、多くの犠牲者が出ているとみられる。プーチン政権は軍の定員を増やすことで前線の兵力不足に対処する方針。

 ウクライナ侵攻が長期化する中、ロシア政府は5月に入隊希望者について、ロシア人で40歳、外国籍なら30歳だった年齢制限を撤廃するなど、兵士の受け入れ枠を広げている。また勧誘にも力を入れているようだ。米国のシンクタンク「戦争研究所」の分析によると、ロシア軍が半年の契約兵をリクルートする際、月額22万~35万ルーブル(約50万~80万円)という好待遇を約束しているという。

 一方、ロシアの独立系メディアによると、モンゴル系のブリャート人ら多くの少数民族の兵士が前線に送られている。ただ、一部の少数民族の部隊が契約を破棄して故郷に戻る事例も報じられている。

毎日新聞より転用

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。