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日本の伝統美、あでやかに表現…デザイナー・森英恵さん死去

日本を代表するファッションデザイナーで文化勲章受章者の森英恵(もり・はなえ)さんが11日、老衰のため死去した。96歳だった。葬儀は近親者で済ませた。

 島根県生まれ。東京女子大を卒業し、結婚後に洋裁を学んだ。1951年、東京・新宿に洋裁店を開いた。映画「太陽の季節」や「狂った果実」など数多くの衣装も手がけた。

 65年には、米ニューヨークで初の海外コレクションを発表した。美しく羽ばたくチョウをモチーフに、日本の伝統美をあでやかな色彩で表現した。チョウをあしらったデザインはブランドの代名詞となった。

 77年には、高級注文服をつくるデザイナーたちのパリ・オートクチュール組合に、日本人として初めて加入が認められた。2002年に経営難から「ハナエ・モリ」は民事再生法の適用を申請したが、04年までパリでショーを開いて新作を発表した。

 ほかにも、皇后雅子さまのご成婚時のローブデコルテや、バルセロナ五輪日本選手団のユニホーム、日本航空の客室乗務員の制服など、その時代を象徴する場面で記憶に残る服をデザインした。1996年に服飾デザイン分野で初の文化勲章を受章した。

読売新聞より転用

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