文科省汚職、元局長が控訴
文部科学省汚職事件で受託収賄罪に問われ、東京地裁で有罪判決を受けた同省の元科学技術・学術政策局長、佐野太被告(63)が2日、東京高裁に控訴した。事件では4人が有罪判決を受けており、贈賄罪に問われた東京医科大前理事長の臼井正彦被告(81)ら3人も控訴している。控訴期限は3日午前までだった。
判決によると、佐野被告は2017年5月の会食で臼井被告から同省の私大支援事業に東京医大が選定されるよう助言、指導を頼まれ、謝礼として18年2月の同大入試で次男が加点を受けて不正に合格させてもらった。
佐野被告は弁護人を通じ「冤罪(えんざい)は許されない」とした上で、「判決は状況証拠から偏った先入観をもって推認し、一般常識とかけ離れた検察官の主張をそのまま認めた。断固とした姿勢で闘う」とコメントした。
時事通信社より転用
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