データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

ANAは3年ぶり黒字転換、日航も赤字幅大きく縮小…足元では第7波の影響

© 読売新聞 JAL(日航)とANA(全日空)機

国内航空大手2社の業績改善が進んでいる。ANAホールディングス(HD)が1日発表した2022年4~6月期連結決算は最終利益が10億円の黒字(前年同期は511億円の赤字)となった。日本航空の22年4~6月期(国際会計基準)は、最終利益が159億円の赤字(同559億円の赤字)と赤字幅が大きく縮小した。

ANAHDの四半期ベースでの黒字化は19年10~12月期以来で、4~6月期としては3年ぶり。国際便の増便や国際貨物が堅調だったことから、売上高は前年同期比76・2%増の3504億円だった。営業利益は13億円の赤字(同646億円の赤字)だったが、円安による押し上げ効果などで最終黒字を確保した。

日航の4~6月期の売上高も航空需要の回復を背景に、前年同期の約2倍となる2688億円と大きく回復した。

一方、足元ではコロナ感染の第7波により、国内線の予約に影響が出始めている。ANAHDは1日、7~8月の国内旅客数がコロナ禍前の約8割まで回復するとの見通しを示した。7月上旬の記者会見では約9割としており、3週間あまりで1割引き下げた形だ。

中堀公博グループCFO(最高財務責任者)は「キャンセル増加が下振れの要因。(感染拡大の)ピークが後ろ倒しになれば、さらにインパクトが大きくなる可能性がある」と述べた。日航の菊山英樹専務執行役員も「今後、下振れるリスクがあってもおかしくない」と警戒感を示した。

読売新聞より転用

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。