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中国の大型ロケット残骸、来週前半に地球落下か…米軍予測「具体的な落下地点は不明」

【ワシントン=冨山優介、瀋陽=川瀬大介】米CNNは26日、米軍の予測として、中国が打ち上げた大型ロケットの残骸が来週前半に地球へ落下する可能性があると報じた。無制御の状態で落下するとみられ、具体的な落下地点は不明という。同様の事例は昨年もあり、中国の宇宙ごみの管理に対し、国際的な批判が出そうだ。

中国のロケット打ち上げ(2021年4月、片岡航希撮影)

© 読売新聞中国のロケット打ち上げ(2021年4月、片岡航希撮影)

 ロケットは、24日に中国南部・海南島から打ち上げられた「長征5号B」で、中国が独自に建設中の宇宙ステーションと連結する実験棟「問天」を搭載していた。落下が予測されているのは、切り離されたロケットの第1段部分で、重さは約20トンとみられる。

 米軍は、ロケットが再突入する地点が「数時間前まで特定できない」としている。米メディアによると、通常は落下による被害を防ぐため、海洋の遠く離れた場所へ制御して落とすという。

 中国外務省の趙立堅(ジャオリージエン)副報道局長は27日の記者会見で、「ロケットの一部を大気圏に再突入させて燃やすことは国際的に通用する方法だ」と主張した。その上で「このロケットは特殊な技術設計を採用しており、ほとんどが大気圏再突入後に燃え尽き、航空や地面に危害を与える可能性は極めて低い」と述べた。

 中国が昨年、大型ロケットを打ち上げた際は、残骸がインド洋の島国モルディブ付近の海域に落下した。制御されていなかったとみられ、米航空宇宙局(NASA)は非難する声明を出している。

読売新聞 より転用

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