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10代女性が心肺停止に…アナフィラキシー症状、救急隊員が搬送中に投薬ミス

千葉市消防局は7日、食物アレルギーが原因で、アナフィラキシー症状を起こした10歳代女性を救急搬送した際、救急隊員が誤った薬剤を投与し、女性が心肺停止状態になったと発表した。女性は集中治療室(ICU)に入っており、同局はミスを認めて謝罪した。

発表によると、3日午後10時10分頃、千葉市若葉区の女性から「食事をしたら息苦しくなった」と119番があった。女性は呼吸困難で、3人の隊員が酸素投与などを行った。

搬送先の病院を照会中、20歳代の救急救命士の男性隊員は医師から、応急処置の注射薬「エピペン」を女性が持っているか聞かれた。女性は持っておらず、男性隊員は同様の成分の薬剤を投与しようと考えたという。

男性隊員は、ちば消防共同指令センターに常駐する別の医師の指示を受けながら、静脈に薬剤を投与したところ、女性は不整脈の症状が表れ、心肺停止状態になった。

薬剤には強心剤として使うアドレナリンが含まれており、同局の亀山俊一救急課長は「女性は血圧が下がっていなかったため、過剰に血圧が上がり、不整脈を引き起こした可能性がある。薬剤を使うべきではなかった」と話した。

中村由明局長は「不適切な処置で重大な事故が発生し、深くおわびする」と謝罪。投薬を指示した医師らからも詳しい事情を聞き、原因究明を行う。

読売新聞より転用

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