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高層階部分は木造、国内初のホテルが札幌市に開業…環境に配慮し脱炭素アピール

三菱地所は、国内初となる高層階部分を木造にしたホテルを札幌市に開業した。使った木材の量は国内最大規模という。北海道産の木材を大量に使っており、脱炭素や地産地消といった環境への配慮をアピールする。

今月1日にオープンした「ザロイヤルパークキャンバス札幌大通公園」は11階建てで、9~11階が木造となる。1~7階は鉄筋コンクリート(RC)造で、8階はRCと木材を組み合わせたハイブリッド造だ。板材を組み合わせた「直交集成板」という建材を床に使い、強度を確保した。柱や壁などに使うトドマツなどの木材のうち約8割は北海道産だ。

三菱地所は木造建築に力を入れており、2019年には国内初の木造ハイブリッド高層マンションを仙台市に建設した。昨年には国産木材を使った建材の供給会社を大手建設会社などと設立した。木造はRC造に比べ加工時に排出される二酸化炭素が少ないため、同社は今後も木造建築を増やして脱炭素につなげたい考えだ。

建材や技術の進化で、柱や壁などにも木材が使えるようになったことから、木造の中高層建築物は近年建設が相次いでいる。民間の建築物に国産木材の利用を促す「木材利用促進法」の改正法も10月に施行され、国や自治体からの支援を受けやすくなった。脱炭素を追い風に、木造の中高層建築物は今後さらに増加しそうだ。

読売新聞より転用

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