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イプシロンロケット緊急停止はレーダーの不具合 H2Aに影響も

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、小型固体燃料ロケット「イプシロン」5号機の打ち上げを延期した。午前9時51分に鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる予定だったが、ロケットの位置や速度を測る移動式レーダーの時刻表示がずれていることがわかり、予定時刻の19秒前にカウントダウンが緊急停止した。新たな打ち上げ予定は未定。

説明では、先月実施したリハーサルでは異常はなかったという。このレーダーはH2Aロケットの打ち上げでも使うため、原因究明や対策が長引けば、下旬に予定されているH2A44号機の打ち上げにも影響する可能性がある。イプシロンロケット本体や搭載している衛星に問題はなかった。

イプシロン5号機は全長26メートル、直径2・6メートル、重さ96トン。3Dプリンターで作ったアンテナなど新しい技術を確認する小型実証衛星2号機(RAISE―2)や、木星の電波を受信するアンテナの展開実験をするため全国の高専10校が共同開発した「KOSEN―1」、宇宙ごみの捕獲実験をする川崎重工業の「DRUMS」など9機の衛星を搭載。高度約580キロの軌道に投入する計画で、打ち上げ費用は58億円という。

朝日新聞社より転用

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