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渡辺一平、200m平泳ぎ連覇…19歳新星・佐藤翔馬返り討ち「五輪ではワンツーフィニッシュできるように もちろん僕が優勝したい」

◆競泳 日本選手権 最終日(6日、東京アクアティクスセンター)

男子200メートル平泳ぎは19年世界水泳銅メダリストで日本記録保持者の渡辺一平(23)=トヨタ自動車=が2分7秒08の好タイムで連覇を果たした。期待の新星・佐藤翔馬(19)=東京SC=との直接対決を制し、東京五輪金メダル候補の貫禄を示した。女子200メートル平泳ぎでは渡部香生子(24)=JSS=が2年連続4度目の頂点で100メートル平との2冠。男子100メートルバタフライは松元克央(23)=セントラルスポーツ=が初優勝し、今大会3種目を制覇した。

新星を返り討ちにした。渡辺がラスト50メートルで佐藤を突き放した。前の世界記録でもある自己ベスト2分6秒67に0秒41と迫る好記録でV2を達成。「体もきつかったけど、世界一を目指しているので。どんな状況でも負けない気持ちでいった」。淡々と水から上がる姿に自負がにじんだ。

勢いよく飛ばす佐藤にピタリと付いた。体半分の差で100メートルを折り返し、150メートルで逆転。世界記録を0秒04上回り、よもやの期待を抱かせた。「150から175の25メートルをいかに落ち着いて泳ぐか」。ラストスパートをかけつつ、ストロークの伸びも維持した。「まさか7秒0が出るとは。僕が強化していることは間違ってないんだなと、自信がついた」

コロナ禍で4月から延期され、異例の冬季開催となった今大会。あくまで強化の一環であり、練習量を落とすなどの調整はしていない。しかし、明確なテーマがあった。「社会人選手権が(2分)8秒、この日本選手権が7秒、(来年2月の)ジャパンオープンが6秒、(4月の)日本選手権が5秒と、1秒ずつ上げていく」と奥野景介コーチ。そのために、最初の50メートル以外の3つのラップタイムを32秒台でそろえること。勝負にこだわりつつも、ほぼミッションはクリアした。

2日前にカミンガ(オランダ)が国内大会で2分6秒85をマークし、世界で4人目の大台突入。「昨年の世界選手権では2分6秒出せば表彰台は余裕と思ってたが、甘い状況ではない」と、モチベーションを突き動かされた。後輩の力は認めつつ、上だけを見ている。「自分の伸びしろも、自分で分かっていないくらいある。五輪では佐藤君とワンツーフィニッシュできるように頑張っていきたいし、もちろん僕が優勝したい」。五輪会場となる東京ACに、高らかに金メダル宣言が響いた。(太田 倫)

スポーツ報知より転用スポーツ報知

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