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ユーロ圏GDP 年率40.3%減 4~6月期 95年以降最悪

ブリュッセルの欧州委員会本部ビル=八田浩輔撮影

 欧州連合(EU)統計局が31日発表した2020年4~6月期のユーロ圏の実質域内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は前期比マイナス12・1%だった。年率換算では前期比マイナス40・3%で、1~3月期(マイナス13・6%)を上回り、1995年の統計開始以来の低水準となった。30日に米商務省が発表した米国の4~6月期GDP速報値も年率換算で前期比マイナス32・9%と大幅に悪化、統計が比較可能な47年以降で最悪の落ち込みとなるなど、世界的に歴史的な景気後退となっている。

欧州各国は新型コロナウイルスの感染拡大による厳しい移動制限措置を3月以降順次導入しており、4~6月期は経済活動が大きく収縮した。5月下旬から徐々に規制緩和が進んだことで生産活動や小売業が再開、いったんは経済減速の底を打ったと見られる。しかし、足元ではスペインで感染が再拡大するなど「第2波」が現実の課題として急浮上している。

31日発表があった域内経済2位のフランスの4~6月期のGDPは年率換算で前期比マイナス44・8%。1~3月期(マイナス21・7%)を上回り、49年の統計開始以来の悪化を更新した。マイナス成長は3期連続。同3位のイタリアは前期比12・4%減、スペインも同18・5%減だった。30日に発表された域内経済をけん引するドイツは年率換算で前期比マイナス34・7%だった。

オックスフォード・エコノミクスの欧州担当エコノミスト、ロージー・コルソープ氏は「7~9月期は大幅なプラス成長が見られると思うが、上半期の衝撃を補うには十分ではない。最近いくつかの欧州諸国で感染が拡大していることが回復を頓挫させるリスクもある」としている。

毎日新聞

 

 

一言コメント
V字回復とはいかなさそうだ。

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