積水ハウスは23日、大阪市で定時株主総会を開き、会社側が提案した会長を含む取締役選任案が承認された。米国の議決権行使助言会社は会長らの取締役再任に反対することを株主に推奨していたが、波乱なく終わった。「地面師」による詐欺被害の責任問題で経営陣一新を求めた前会長らの株主提案は否決された。
会社側が阿部俊則会長ら12人の取締役選任を求める一方、前会長の和田勇氏は自身を含む11人の取締役選任を提案していた。積水ハウスは取締役の数に上限がなく、株主は候補者一人一人に賛否を示すことができる。両陣営の取締役が混在する事態も予想されたが、会社側の提案が全面支持された。
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