経済産業省、関西電力に業務改善命令　金品受領問題で

高橋泰三・資源エネルギー庁長官（左）から業務改善命令を受け取る森本孝・関西電力社長＝２０２０年３月１６日午前７時５６分、東京・霞が関の経済産業省、伊藤弘毅撮影

　関西電力の役員らが、高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領していた問題で、経済産業省は１６日午前、電気事業法に基づいて再発防止を求める業務改善命令を同社に出した。

電力業界を所管する経産省はこの問題が発覚した直後の昨年９月、関電に問題の原因などを調べて報告するよう求めていた。第三者委員会の報告を受け、関電は今月１４日、経産省に調査結果を報告。社員にコンプライアンス（法令や社会規範の順守）意識が欠けていたことなどを原因に挙げた。類似の事案はなかったとしている。