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ソフトバンク甲斐「自身に重圧」1・1億円生え抜き捕手で城島氏以来

 ◆ソフトバンク契約更改交渉(23日)

福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(27)が23日、ヤフオクドーム内で契約交渉に臨み、4500万円増の年俸1億1000万円プラス出来高払いでサインした。自己最多の137試合に出場した今季は課題の打撃面でもキャリアハイの打率2割6分を記録。育成ドラフト出身の野手では初めて1億円の大台を超えた。来季はスタメン全員が年俸1億円以上という超豪華な布陣も見られそうだ。 (金額は推定)

気持ちよく一発でサインして会見場に姿を見せた甲斐は満面の笑みを浮かべた。「1・1(1億1000万円)でサインさせていただきました。球団の方から高い評価をしてもらった。何年か前の自分では考えられないこと。感慨深く感じる」とうなずいた。

自身が懸命に歩んできた道を振り返った。1億円超は育成ドラフト出身の野手では初の大台で、球団の生え抜き捕手では1999~2005年の城島健司氏以来。育成6位で11年に入団した当時の甲斐は年俸270万円だった。同期入団の“相棒”でもある千賀が3億円の大きな契約を結んだ日に、自身も節目を迎えた。「育成で入団した1年目からは本当に考えられない数字」と感慨深げだ。

今季は自己最多の137試合に出場。クライマックスシリーズで西武、日本シリーズで巨人の強力打線を封じるなどリード面でも成長を示した。数字に表れにくい「捕手」としての評価は出来高払いに反映されるとみられる。課題の打撃面でも飛躍を遂げ、規定打席初到達で打率2割6分、11本塁打、43打点はいずれも自己最高の数字だ。

10年目の来季に向けて一層気も引き締まる。「打撃にしてもまだまだ納得できる数字じゃないし、もっと結果を残さないと」。来季の背番号は球団OBの野村克也氏がかつてつけた19に変更となる。「自分自身に重圧をかけてやっていきたい」。偉大な番号に恥じないよう、全ての面で今年を超えるつもりだ。

未更改の選手もいるとはいえ、来季のソフトバンクは全ポジションに年俸1億円以上の選手が在籍することになる。投手を含めスタメン全員が大台プレーヤーというオーダーも実現しそうだ。だからこそ求められるのは結果。超豪華布陣の扇の要を務めることになる甲斐も、当然そこは深く理解している。

「今季は(レギュラーシーズンが)2位。そこが全て」。そう悔しさをあらわにした上で、来季へ向けて「大事な一年になる。五輪もあるが、何よりチームがリーグ優勝、日本一になることに貢献したい」と完全Vを強く誓った。

西日本スポーツ

 

 

一言コメント
来季もさらに飛躍してほしい。

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